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劇場版『相棒-Ⅲ』が期待はずれだった話 ※ネタバレあり

先日、劇場版『相棒-Ⅱ』をTSUTAYAで借りて観た私。
「劇場版Ⅱ」ですよ2。及川光博さんが相棒だったころの映画。


非常に面白かった!!
警察組織のどす黒さを表す作品。
自分の身の可愛さにずるいことばかり考える上司達。
犯人と思っていた人物が実は警察組織の被害者だったという予想外の展開。
大切な人を守ろうという尊敬できる「人間らしさ」。
一般人にはほぼわからないトンツーを使ってコミュニケーションを取り殺害。そして暴く右京。


どれをとっても素晴らしかった!

通常の刑事映画、ドラマ、アニメではほとんどが悪役は警察以外になっている。しかし『相棒Ⅱ』では最終的に悪い奴は警察組織の御偉いさんだった。それも「自分の身の可愛さ」や「上からの権力に逆らえない」という非常に人間の悪いところがでている。しかも今挙げた悪いところは実際の日本社会でも起こりうることである。特に大企業や、大組織では。


ノンフィクションだというのに勉強になった。そういう感情や複雑な人間関係もあるのかと理解出来た。




しかし現在公開中の劇場版Ⅲは期待していたほど面白くはなかった。
先ほど映画館で映画を観に行ったがなんとも期待はずれだった。


自衛隊のどす黒さ(生物兵器が警察にバレないように爆破して破壊したこと)や政治家のどす黒さ(意図的ではないとはいえ、生物兵器を作っていた集団に支援金を送っていたのを隠そうとしたこと)が垣間見えていたことは前作にも通ずる相棒らしさがあったし、勉強にはなった。こんな世界があるのかと。


しかし、殺人の仕方も期待以上に単調だったこと。また最期に神室が「全ては元通り」なんて余計なこといったせいで右京に作戦がバレたという単調さがあったのは残念。


また、神室は日本の自衛の為に生物平気を作っていたそうだが、それは今の日本ではあまりにもリスクが高い。自分も仲間も犯罪者になり得る。さらには若狭の私有地の鳳凰島でやるのは若狭へも危険が及ぶ。それを神室が何とも思わないのは理解出来ない。

また核を持つことを推進する神室に鳳凰島までついていって一緒に生物兵器を作る人が何で複数人もいたのか。自分の生活を犠牲にしてまでついていきたいと思うだろうか。



おそらく、昨今の中国や韓国、北朝鮮との緊張状態や日本の集団的自衛権の行使の議論。平和憲法改訂、日米安保条約などの外交問題があったから『相棒Ⅲ』では「自衛」をテーマにした作品になったのだろう。

私個人の感情だが、なんとも腑に落ちない映画になってしまった。

普通に、あまり期待しないで観に行けば面白かったのしれないが、最近「相棒Ⅱ」を観た私にはちょっと期待はずれでした。


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